ご挨拶
日本転倒予防学会第8回学術集会の開催にあたって
この度、日本転倒予防学会第8回学術集会を2021年10月23日と24日の2日間、愛知県名古屋市のウインクあいちにて開催させて頂くことになりました。
人間は、医学・医療の進歩により長命になりました。しかし、単なる長命と豊かな活動のなかの真の長寿との間にはギャップがあります。その一つの大きな問題が、高齢者の転倒やそれに伴う外傷です。転倒は不慮の事故死、そして介護が必要になる主要な原因となっています。いかに、転倒および転倒外傷を予防するかは国民そして社会にとって大きな命題となっています。
2014年に発足した日本転倒予防学会では、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、介護福祉士、ケアマネジャー、介護職、運動指導士、柔道整復師、研究職、開発企業などが一堂に集い、この転倒予防という重要な課題に真剣に挑むべく、公平な立場で活発な議論を行う学術集会を2014年からこれまでに計7回開催してきました。
今回のテーマは「豊かな活動のための転倒予防」としました。転倒予防の目的は、豊かな生活を送るためです。そして、転倒と活動は背中合わせの関係にもあります。豊かな生活・活動を送るための転倒予防のあり方、それはどのようなものなのか、病院、施設、地域などさまざまな場所で活躍するさまざまな背景の職種の参加者の知恵を結集し、広く深い議論が展開され、未来への展望が開けるような企画を準備しております
皆様のご参加をお待ちしております。
2020年12月吉日
日本転倒予防学会 第8回学術集会
会 長 大高 洋平
(藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座 教授)
副会長 鮫島 直之
(国家公務員共済組合連合会東京共済病院脳神経外科 部長)
日本転倒予防学会
理事長 武藤 芳照
(東京健康リハビリテーション総合研究所 所長/東京大学 名誉教授)